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~難聴のお子さんの支援に関するスタッフ・コラム~

2022.3.31

 2021年度が本日で終了し、明日からは新年度の2022年度ですね。どこも桜が満開で、春を感じる今日この頃です。

さて、私自身は、難聴のお子さんの支援を行って20年以上が経過しました。最初に担当したお子さんは大学を卒業し、企業で元気に働いています。年賀状で毎年元気に過ごしている様子を教えて頂き、いつも嬉しく思っているところです。臨床を開始した当初は、どのように子どものことばと発達全体を育てるのか、親御さまの気持ちに立って考えれば良いのか、色々な迷いと葛藤がありましたが、沢山のお子さんや親御さんとの出会いの中で私自身も成長することができました。子育ては楽しい側面もありますが、分からないこと、困ること、悩むこと、苦しいことなども沢山あります。これまでの臨床経験や自身の子育て経験で得たことをもとに、親御さまやお子さんを今後も支援していきたいと思っています。

(by 小渕)

2022.4.2

テレビ電話

 今日は、とっても元気が出た日でした。0歳から6歳まで担当させていただいていたお子さんとお母さんと、テレビ電話をしたのです。掛け算を披露してくれたり、今流行っている漫画を教えてくれたり、3年生の目標(「割り算を1問も間違えないこと」)を教えてくれたり、「ちょっと待ってて」と言ったかと思うと、賞をもらった絵日記を持ってきて読んでくれたりと、時間がいくらあっても足りない!充実の時間でした。学校生活を楽しく送れているか気になっていましたが、お友達の名前がたくさん出てきたり、「授業中、ざわざわして聞こえにくいときには、自分で先生にお願いしたんだよ」など笑顔で話す様子を見て、頼もしい成長に感心と安堵感を覚えました。これからの成長も益々楽しみになりながら、そして元気をいっぱいもらい、電話を切りました。次の電話では割り算大会をしようと目論み、次の楽しみまでもらった1日でした。

(by 笹目友香)

お母様の承諾を得てコラムを作成しました。お母様、ありがとうございました。

2022.4.13

【入学式】

  以前勤めていた聾学校から、毎年卒業式や入学式のお知らせを頂きます。赤ちゃんだったお子さんたちの成長した姿を嬉しく思うと同時に、子どもたちの成長スピードの速さに驚かされます。こちらも年をとるわけですね!近所の小学校でも、小さな体に大きなランドセルを背負った1年生を見かけます。大人と同じで、きっと新生活を頑張って送ってるんだろうなぁと想像し、心の中で密かにエールを送りました。 

  親は、我が子がいくつになっても心配事が尽きません。「もう小学生なんだから」「お兄ちゃんなんだから」と思うとあれもこれも出来て当然と思い、出来ないと不安に感じることも。「敢えて誰かに相談するほどじゃないけれど、ちょっと専門家の意見を聞いてみたい・・」そんな時はどうぞ気軽にご相談下さい。                                           (山本弥生)

2022.4.18

【絵本の読み聞かせ♪】

 私がまだ若かりし頃、読み聞かせとは読んで字のごとく、読んで聞かせて言葉を学習させるもの!と思っていました。でも小さいお子さんたちは絵本に全く興味を持たず・・。私の何がいけないの~?と思っていると大先輩が、「先生が聞かせたいところと、子どもさんが見ているところ、全然違うよ。ページのどこに興味を持っているのか見てあげて」と。お子さんの視線の先を見てみると、ページのど真ん中のチューリップではなく、端っこで見切れている「アリ・・」。文章を読むのをやめ、「アリさんがいたね」と声をかけると、嬉しそうな顔で絵本を楽しんでいました。それ以来、まだ小さなお子さんと絵本を楽しむときは、聞かせよう、覚えさせようではなく、まずお子さんが注目したところから言葉を添えるようにしています。

 我が家も毎晩読み聞かせをしています。「今日は6冊読んで!」と無理難題を言いつけられますが、ものの1分ほどで就寝。すっかり入眠儀式になっているようです。。

                               (山本弥生)

2022.5.13

【こどもから学ぶこと(^^♪】

 とある小学生同士が喧嘩をしている場面に遭遇。「もう絶交だから」と見るからにお怒りの様子です。ところが翌日、二人でキャッキャと仲良く遊んでいるではありませんか。昨日あんなに怒り狂っていたのに何故?と思い「仲直りしたの?」と聞いてみると、「喧嘩は昨日のこと。今は今。昨日とは違うよ」とサラリ。こどもは今この瞬間に全力投球!大人になると、ついついあれこれ考えてしまいがちですが、今に一生懸命なこどもたちの姿を見て、その姿勢を見習わなければなぁと思ったのでした。(山本)

2022.6.21

【梅雨時期の汗問題☂】

 だいぶ蒸し暑くなってきました。「ザ!梅雨」といった気候が続いていますね。この時期になると「先生大変です。補聴器が故障しました!」というご相談が増えてきます。電源は入るのに音が聞こえない。焦りながらあれこれいじってみますが直りません。。(もしや故障かなぁ)と思いながら、ふとイヤモールドを取り付けているチューブを見ると、水が溜まっているではないですか(本当に機械内部故障の場合もあります)。そうなんです。汗や結露などの水分がチューブを塞いでしまうのです。補聴器のフックからチューブとイヤモールドを外し、シュシュっとブロアーで水気を飛ばすと、元通りに。ただでさえ汗をかくこれからの季節。思いっきり外で遊んだあとは、こまめな乾燥をお勧めします!(山本)

2022.7.29

【汗カバー】

 最近梅雨に入ったと思ったら、もう真夏。1年の半分は夏になりそうな気配ですι(´Д`υ)。

冷房も控えめに!そして換気!なので窓を全開にして過ごしていますが、連日サウナ状態。滝のような汗が流れます。汗問題については前回もお話しましたが、可愛い汗カバーを使っているお子さんもいますね。つけっぱなしは逆効果なので、こまめに交換する必要はありますが、活用されると良いかもしれないです。(山本)

2022.8.8

【家でできること🍧】

 少し大きいお子さん向けですが、スーパーなどで売っている簡単に作れるお菓子作りキットなどありますよね。パッケージの裏に必ず「つくり方」の説明が書かれています。書かれている通りに読んで一緒に作るも良し、大人が作ってあげるも良しですが、大人が「たまごと牛乳を持ってきて」「たまごを3個割ってください」などと口頭で説明し、聞いた通りに覚えてその通りにお子さんに準備をしてもらったり、作ってもらいます。感染症が流行る以前は、療育の中でクッキングの時間があり’聞いて覚える’ということを目的に、こういった活動もしていました。

 思うように外出したり、療育施設に通うこと自体、難しいかもしれません。コラムでは一般的なお話しかできませんが、オンライン相談の中で、個々のお子さんの現状や発達に合わせた、家庭でもできる沢山のアイデアをお伝えできればと思います!(^^)!。    (山本)

2023.1.24

【家事とコミュニケーション】

 小学校にあがる前の難聴のお子さんの支援においては、人とのコミュニケーションの中で育てていくことが大事です。子どとのコミュニケーションというと遊び場面!と思いますよね。もちろん遊びは子どもは大好きですし、その中で学ぶことも多いですよね。でも、やらねればならない家事もあるし・・と、ちょっとした時間はテレビをみせて、その間に家事をしちゃおう!と思ってしまいがちだと思います。でも少し待って下さい。家事も子どもにとってはとても魅力的なものなんです。子どもと一緒に家事をしたら時間がかかって大変!と思うかもしれませんが、その時間のひとつひとつが、子どもにとっての学びにもなるんです。洗濯、お掃除、お料理・・・子どもと何をしようか?と思ったら、一緒に家事を楽しんでみてください!ちょっと時間がかかっても、楽しいコミュニケーションの場となるはずです。(小渕)

2023.2.15

【小学校にお願いしたいこと】

 この時期になると年長の保護者の方から、「小学校にお願いしたいこととして何を伝えればいいですか?」とご相談を受けることが多いです。何が必要かな~と一緒に考えてリストアップしていると、「あれもかな~、これもかな~」と色々な場面を想定して、伝えたいことがたくさん。あれもこれも心配は尽きませんよね!でもそんなときはA4用紙1枚程度に収まる程度に、項目を絞ってリストを作成して頂いていました。学校の先生に口頭だけでお伝えするよりは書面で、書面の場合は具体的に簡潔に。初めに全てお伝えすることはできないので、例えばプールの時の補聴機器の管理はプールの時期に改めて、などタイムリーに小出しにすると伝わりやすいこともありますね。ちょっとしたことですが、こちらからの依頼をスムーズに伝えるためには秘伝の策があったりします( ´艸`)。(山本)

2023.5.8

【素敵な詩】

最近知った詩。浜文子さんという方が書かれたそうです。一部抜粋ですが、「母よ 抱きしめなさい 子を もう何もしてやれない日のために 抱きしめる手が 子の未来に届くよう 幾度も幾度も 抱きしめなさい 母たちよ やがて別れる者として あなたの子を しっかり胸に 抱きなさい」

一緒に遊んでくれるのも、ご飯を食べてくれるのも、同じ布団で眠るのも、今この瞬間しかない、かけがえのない時間なのだと思い知らされます。(山本)

2023.8.8

【正しいことばで聞かせる】

毎日、食事の準備をするだけで汗だくです。あっという間に8月ですね🍦夏休み真っ最中のお子さんがほとんどかと思います。

ところで世間では「家庭での丁寧な言葉かけ」が大切と言われますが、丁寧とは何かな?と思う事はありませんか?丁寧の内の1つをお話したいと思います。例えば自分もよく言ってしまうのが「これやっといて」「やったの?」。本当であれば「靴下をしまってね」「宿題は終わったの?」とでも言うはずですが、日本語は便利で「やる」でも十分伝わってしまいます。そんな時には、「正しい言葉で聞かせる」を意識すると良いと思うのです。「できたね」⇒「上手に描けたね」「やって」⇒「お片付けしてね」など、便利な言葉だけで済まさずに「正しい言葉」でお話してあげると、語彙力アップにもつながりますよ!(山本)

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